一緒に見えて実は違う?生地やプリントの違いで見る手ぬぐいの選び方

ライフスタイル

手ぬぐいって使ったことありますか?

私は普段から手ぬぐいをよく使っているのですが、手ぬぐいと一口にいっても、人によって使い方は様々だと思います。
私の場合はどちらかといえば手や体を拭いたりするような用途が多いですが、インテリアとして壁に飾ったり、縫って加工したりするような方もいると思います。

ブランドや商品によって生地や染め方・プリント方法が異なるので、使う人の希望の用途にそったものが選べるといいなと思い、ざっくりとですが違いをまとめてみました。

手ぬぐいの特徴

素材

木綿

市販されている手ぬぐいのほとんどは木綿だと思います。
綿花を原料にした天然素材で、柔らかく吸水性や肌触りのいい生地です。
Tシャツなどに多いのもこの素材です。

繊維が中空になっているので、給湿・発散性に優れています。濡れてもすぐ乾きます。
木綿に比べると硬めで、シャリ感のある生地になります。
涼しいので春夏の衣服にもよく使われる素材です。

生地

20番手の太めの糸によって織り上げられています。目が荒く少し硬めの感触の生地です。
目が荒い分通気性が良いため早く乾くことと、糸が太い分厚みもあり生地がしっかりしています。吸水性も高いので台所や日常の生活内で濡れたものや手を拭くのに向いています。

30番手の細めの糸によって織り上げられています。岡生地に比べ目も細かく、さらっとした感触です。目が細かいので細かい柄の表現がしやすく、ものを包んだりインテリアに使用したり、手ぬぐいのデザイン性の高さを活かした使い方に向いています。

柄の付け方

顔料プリント

布用のプリンターで手ぬぐいの表面に図案をプリントする手法です。機械で大量に制作できるので価格が安いのがメリットですが、布の表面に顔料インクでプリントするので生地の給水性が下がったり、肌触りが悪くなってしまうのが難点です。

プリントされている部分とされていない部分で若干手触りや風合いが異なるので見分けられる場合もあると思います。

ノベルティでもらえるものや、極端に安い価格で買えるものは顔料プリントのものが多いのではないかと思います。

顔料プリントのものは手拭いとしての実用性よりも、飾ったりハンドメイドの材料にするなど、柄の装飾性を活かした使い方が向いていると思います。

染料プリント

顔料プリントと同様に機械でプリント作業が行われますが、こちらは顔料プリントとは違い染料インクを使用して生地自体を染め上げるので、吸水性の高い手ぬぐいに仕上がります。

ただ、顔料プリントに比べるとプリント後に色を生地に定着させるための工程が入るため、コストは顔料プリントより上がってしまいます。

手捺染(ハンドプリント)

プリント作業を手作業で行う手法です。基本的には染料プリントと同じ工程を機械で行うか手作業で行うかの違いですが、熟練の職人の手によるもののため、より繊細な要望に応えられた仕上がりとなります。

生地の表面に染料をプリントして染めるため、裏にはインクが通らず、裏表のある仕上がりとなります。

注染

生地に糊材を置いて染まらない部分を作り、その生地を重ねた上に染めたい色のエリアの境界線に糊材で土手を作ってから、上から染料を注ぎ込み一度に複数枚の生地を染めます。

液体の染料で染めるため、色の境界線上ににじみによるグラデーションができるのが特徴です。

また生地の裏表に染料がゆきわたるので裏表どちらもしっかりと染まった仕上がりとなります。

目的にあった手ぬぐいを

私の場合、日用品としての使い方がメインなので生地は岡が合っているようですが、購入時はあまり意識していなかったので後から調べてみるとメインで買っている所のは岡生地だったのでよかったです(笑)

絵付けに関しては、個人的には顔料プリントの生地はせっかくの手ぬぐいの良さがなくなるので避けたい所ですが、飾ったり包んだりといった用途の場合はあまり気にしなくてもいいかもしれません。
主に持っているのは手捺染の手ぬぐいで、注染で染められた手ぬぐいは一枚だけしか持っていませんが、グラデーションの色合いがとても綺麗でこちらも気に入っています。

ちなみに、私はSOU・SOUというブランドのデザインが好きでよく買っています。
SOU・SOUの手拭いは綿素材の手拭いの中でも「伊勢木綿」と呼ばれる、弱撚糸(綿をゆるくねじってつくった糸)でつくられた生地を使っているので、使い込むほどに柔らかくなっていき吸水性や肌触りも抜群なのでオススメです。

手ぬぐいを作ってます

手ぬぐい好きが高じて自分で手ぬぐいをデザインして染めるところからやってみました。
手ぬぐい用のデザインをBASEで作れる他の商品にも展開してみましたので、よかったら見てみてください。
まだ1デザインの色展開しかありませんが、ゆくゆくは増やしていければ良いなと思います。

コメント

  1. アバターはんこ より:

    詳しい選び方を紹介をいただき、ありがとうございます。いい勉強になりました。ヾ(*´∀`*)ノ