旅のしおりをつくったきっかけ
最近、旅行に出る際は、旅のしおりをつくるようになりました。
きっかけは、友人と日帰りで少し遠出をすることになって、計画を立てる際に「旅のしおりがあったらおもしろそう」と話題にでたことです。
私は現役でデザイナーをしており、仕事以外で何かをつくってみたいなーという思いがあって、その意見が出たときにノリで「じゃあつくってみたい!」と手を挙げ、つくることとなりました。
旅のしおりの内容
その際につくった内容は
- ルート
- 立ち寄り候補
- 持ち物
- 車の中で流したいBGM
の4つでした。日帰りだったので簡素な内容でした。
一応現役のプロなので、紙も少しこだわり、ちょっと凝ったデザインにして仕上げました。
2日ほど前に完成して、メンバーに渡したところテンションを上げて喜んでもらえました。
仕事だとなかなか生の感想をもらえることも少ないので気恥ずかしながらも嬉しかったです。
旅のしおりの利点
その後、実際つくってみて楽しかったのもあり、その後に行ったひとり旅の際にも2度作成したのですが、計三回つくってみて、いろいろと見えて来る利点がありました。
必要な持ち物が整理できる
旅行に行く際に、大抵ひとつやふたつは「これ持ってくるの忘れた」や「こんなものがあったら便利だった」というのがあったのですが、旅のしおりをつくった場合、そういう忘れ物がなく快適に旅程を過ごすことができました。
忘れ物の内容によっては、後悔や不便さで地味にストレスが溜まったりするので、それがないだけでも随分旅の満足度が違うように思います。
旅の工程を整理できる
旅行に行く際はネットで調べたり、ガイドブックを読んでいきたい場所や食べたいもの、買いたいお土産を調べたりすると思いますが、しおりにまとめることで、自分の興味のある情報だけをまとめることができます。
たとえば、サイトや雑誌だと、名所・食事・お土産などカテゴリごとに特集されていることが多いかと思いますが、しおりにまとめることによって、「まずこの名所をみて、このお店でお土産をみて、その後ここで昼食をとる」といったように、旅の工程順に沿った情報を記載することができます。簡単な地図を併記することで、ある程度の位置関係も把握することができます。
出先でスマホで調べたりガイドブックをみたりすることもできますが、電池の残量を気にしたり余計な荷物を持つことなく、自分に最適化された情報にアクセスできるところが利点かなと思います。
また、何かあった時のために宿の連絡先を書いておいたり、旅行中の出費を記録できる欄を設けておいたり、旅の内容によって必要な項目を自由に設定することができます。
イベントや施設の紹介サイトのURLをQRコードにして記載しておくのも便利です。
お土産リスト
旅にはお土産がつきものですが、帰ってからお土産が足りないことに気づいたり、ついつい買いすぎて結局自分で消費することになったり(これはこれで楽しいですが)することもあると思います。
友人に頼まれたものや、コミュニティごとにどれくらいの人数分のものが必要かなどを事前に控えておけば、いざお土産を選ぶときにスムーズに、必要な分を過不足なく買うことができます。
各情報を総合的に把握することができる
上記のような内容を考えながら旅のしおりづくりをしていると、例えば最初に持ち物リストをまとめた後に行程を考えている際に、
- 【行程】気温の落差が激しいところに移動する→【持ち物】体温調節をできる上着を追加する
- 【持ち物】必要なものをまとめたら荷物が大きくなってしまった→【行程】移動で苦労しないように公共交通期間を多用したルートに変更する
- 【お土産】思ったより多くの人にお土産を買うことになった→【持ち物】持っていく荷物より容量に余裕のあるカバンを使用する。
といったように他の要素を考慮しながら計画を立てることができます。
旅の楽しさを盛り上げる便利なツールになります
「旅は計画を立てずにいきあたりばったりが醍醐味!」と言う方ももちろんいらっしゃると思います。そんな方でも自分に必要な情報を最低限だけまとめるなど、情報量を自分でコントロールすることができるところがいいかなと思います。私も旅の工程については行きたいところを数カ所だけピックアップして、あとはかなり余裕のあるアバウトな内容にしています。
あと、自分が感じた意外な効果が、いろいろ情報をまとめたり旅先について考えることで旅行当日までの気分を少しずつ盛り上がっていくことでした。
普段暮らしている街を離れて見慣れない土地に行くことは、楽しみももちろんありますが不安もあるかと思います。旅のしおりをつくることで、不安を減らし楽しみを増やすことができます。
紙に書いたりデザインを考えたりするのが面倒でも、スマホのメモにまとめるだけでも随分ちがうのではないかと思います。ぜひ一度旅のしおりを手に旅行を楽しんでみてください。

ちなみに私はこんなものを作りました。
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